フィナステリド

 フィナステリドは男性ホルモンを抑制する抗アンドロゲン薬の一種である。

毛細胞の機能の低下や抜け毛の原因とされる男性ホルモンの一つ、ジヒドロテストステロン(以下DHT)に働きかけ、DHTの生成を抑制し、男性型脱毛症(以下AGA)の進行を遅らせる作用を持つ。もともとは前立腺誇大や前立腺がんの治療に使われていたが、AGAの抑制にも効くことが分かり、その後AGA治療薬として認可された。日本ではプロペシアという商品名で医師の処方のもと販売されている。

 フィナステリドは世界60カ国以上で使用されている成分で、その信頼性も高い。ミノキシジル系の育毛剤と併用することで、AGAに対し更に高い効果を発揮することが認められている。

 使用にあたっては、男性だけが服用できる。効果が表れるのに6カ月程度かかり、その間、継続して服用する必要がある。

 副作用をおこす可能性は低いとされているが、まれに性欲減退や勃起機能不全などの症例が挙げられている。