アスコルビン酸

 アスコルビン酸とはビタミンCのこと。AsAと略記されることもある。レモンやオレンジなどの果実や野菜に多く含まれている。現在では純度の高い結晶が工業的に製造できるため、天然品から抽出することはない。

 ビタミンCには、皮膚や腱、骨、血管にある繊維成分(コラーゲン)の生成に強く関わっている。また、強い抗酸化作用も持っており、シミの原因にもなるメラニン色素を抑制したり、体の抵抗力を高める効果もある。

 化粧品では、主に酸化防止、美白、pH調整、皮膚コンディショニングを目的に、化粧水、乳液、美容液、UVケア化粧品に配合されている。

 ビタミンC剤として医薬品にも用いられており、内服用のアスコルビン酸散と、同酸注射液がある。栄養補給の目的で使用したり、出血性疾患に対する止血、口内炎、歯内炎、シミの治療などにも使われている。

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 アスコルビン酸には副作用の心配はほとんどないが、服用した場合に、胃の不快感や吐き気、軽度の下痢などが起こる場合がある。