ニキビのスキンケアと対策アレコレ

ニキビは皮膚の病気だからケアが必要

はじめは小さな黒い点だったものが、気にせず放置しておくとだんだんと目立ってきて、終いにはニキビになった…。一度できてしまうと、悪化の道をたどるばかり。

そんな憎きニキビですが、医学的には、「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」という名前があり、立派な皮膚疾患(病気)の一種です。

1.ニキビの種類

・思春期ニキビ

思春期にできやすいニキビ。成長期に過剰に出るホルモンによって皮脂の分泌が安定しないためにニキビを起こしやすくなります。一過性のもののことが多く、正しいスキンケアで収まることがほとんどです。

・大人ニキビ

思春期ニキビとは違い、スキンケアだけでは治りにくく繰り返す性質があります。またTゾーンよりもUゾーンに出来やすいのが大人ニキビです

2.ニキビの原因は皮脂にあり

ニキビは、主に毛穴にたまった皮脂がうまく排出されず、詰まっていくことが原因で起こります。そもそも一体なぜ皮脂が毛穴に詰まってしまうのでしょうか?

過剰な皮脂分泌

皮脂の分泌が多く、毛穴からスムーズに排出されないほどの過剰な皮脂が分泌されると、毛穴は詰まってしまいます。

本来は20代になると皮脂の分泌が減少傾向になりますが、ストレスや食生活、睡眠不足などの影響で、年齢に関係なく皮脂の分泌量が過剰になることがあります。

毛穴がふさがれてしまう

角質が過剰に厚くなり、皮脂の出口がふさがれてしまうことも毛穴が詰まる原因になります。

過剰な皮脂分泌と同様に、ホルモンや睡眠不足、ストレス、間違ったスキンケアなどによって発生します。

間違ったスキンケアや化粧品選び

毛穴が詰まる原因が化粧品にあることも。過度な保湿、毛穴を詰まらせやすい成分を使った化粧品、メイクなどの汚れがきちんと落とされていないことなど、間違ったスキンケアや化粧品選びには注意しましょう。

メイクをして、そのまま寝てしまう、といったことも毛穴を詰まらせる原因になりますよ。

以上が皮脂詰まりの原因となります。

では、これら原因を改善して対策を行えばニキビ壊滅につながるのでしょうか

3.ニキビの対策

過剰に分泌される皮脂を減らせばいい、毛穴を柔らかくすればいいと、こまめな洗顔を繰り返したり、皮脂を拭き取ることは残念ながら、肌への負担が増えてニキビ対策としては逆効果になってしまいます。

ニキビ対策の最も有効な手段は「予防」

出来てしまったニキビへのアプローチも大切ですが、これ以上増やさないことはもっと重要です。ニキビは突然発生することはありませんよね。

実は自覚する前から少しづつ成長しています。そのプロセスは主に、色や痛みの具合で知ることができます。

ニキビの進行状況

・白ニキビ

ニキビの初期段階。角質層が厚くなり、塞がった毛穴に分泌された皮脂がたまり、アクネ菌が増え始めている状態。痛みもなく比較的早く治る。この段階なら、潰した方が早く治ることもある。(ただし自己流で潰すのは危険ですのでやめてください)

・黒ニキビ

白ニキビが空気に触れて酸化した状態。白ニキビ同様、割と早く治る。

・赤ニキビ

アクネ菌が増えて炎症を起こしている状態。ニキビの周りが赤くなり、場合によっては痛みも生じる。対策を間違うとニキビ跡につながるので注意が必要。

・黄ニキビ

赤ニキビが悪化し、膿を伴った状態。この状態になると、アクネ菌だけでなく黄色ブドウ球菌までもニキビに入り込んで繁殖している。潰すとニキビ跡になるので絶対に潰してはいけません。

*アクネ菌とは

ここで注目しておきたいのが誰の毛穴にも生息する「アクネ菌」とゆう存在。

普段は悪さをしないのですが、皮脂詰まりを起こすと、毛穴の中でアクネ菌が増殖していき、炎症を起こしてしまいます。似たような菌では他にも、マラセチア菌などが存在し、健康な肌でもさまざまな菌が存在します。したがって、このような常駐菌とは上手く付き合ってゆく必要があります。

ニキビはスキンケアが重要

ニキビの原因は、生活習慣やストレスなど複合的で複雑です。そこで、提案としてはまずスキンケア方法を見直すことです。

肌のお手入れは毎日するものなので、その小さな積み重ねが肌に結果として現れます。お手入れ方法を見直して、ニキビを作らせない肌に整えましょう。

・クレンジング

Tゾーンからなじませ、唇の下、小鼻も忘れずにクレンジングします。すすぐ際は、ぬるま湯で手早く洗い流します。

・洗顔

しっかり泡を立てた泡洗顔で洗う。指が触れると肌のキメを傷つけ、肌バリア機能と低下させるので注意してください。

・化粧水

使用量を守り、手で優しくなじませます。手でパチパチと叩くと肌の刺激になるのでやってはいけません。

・乳液・クリーム

適量を手に取り、両手の平に伸ばし、頬から広げてなじませます。今後う肌でTゾーンがテカりがちな人は、テカる部分を控えめにしてください。

4.まとめ

高額な化粧品を買わずとも、地道ではありますが、自宅で予防し続けることがニキビから解放される一番の近道です。もし、自分ひとりではどうすることも出来ない場合は、一度皮膚科を受診するのもひとつの方法ですね。