「食事量は変わらないのに、なぜか体重が増えていく…」
「若い頃と同じダイエット法が、全く効かなくなった…」
そんな風に感じているなら、その原因はあなたの「基礎代謝」が低下しているからかもしれません。
基礎代謝とは、私たちが何もしなくても消費するエネルギーのこと。
この”体の燃費”が悪くなると、痩せにくく太りやすい体になってしまうのです。
この記事では、基礎代謝の仕組みから、その低下を食い止め、さらには向上させるための最も効果的な方法=筋肉を増やすことを中心に、食事や生活習慣のコツまでを徹底解説します。
さあ、リバウンドしにくい「痩せやすい体」を一緒に作っていきましょう!✨
そもそも「基礎代謝」とは?あなたの燃費をチェック
「基礎代謝」という言葉はよく聞くけれど、具体的にどういうものかご存知ですか?
ダイエットを成功させるためには、まずこの体の基本的な仕組みを理解することが不可欠です。
ここでは、基礎代謝の正体と、なぜそれが私たちの体型にこれほど大きな影響を与えるのか、その秘密を解き明かしていきます。
自分の体の「燃費」を知ることから始めましょう。
何もしなくても消費するカロリーのこと
基礎代謝とは、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を保ったりと、私たちが生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。
つまり、ベッドで一日中じっとしていても、自動的に消費されるカロリーを指します。
この基礎代謝は、1日の総消費エネルギーのうち、なんと約60%も占めているのです。
車で言えば「アイドリング中の燃費」のようなもの。
この基礎代謝が高い人ほど、何もしなくてもたくさんのカロリーを消費してくれる、いわば「燃費の良い体」を持っているということになります。
基礎代謝の内訳と年齢による変化
では、そのエネルギーは体のどこで使われているのでしょうか?
最も多く消費しているのは「筋肉」(約22%)、次いで「肝臓」(約21%)、「脳」(約20%)と続きます。
ここで注目すべきは、自分の意志で増やすことができる最大の器官が「筋肉」であるという点です。
残念ながら、基礎代謝量は10代をピークに、加齢とともに自然と低下していきます。
これは、筋肉量が年齢とともに減少しやすいことが大きな原因です。
「昔より太りやすくなった」と感じるのは、この基礎代謝の低下によって、摂取カロリーが消費カロリーを上回りやすくなっているサインなのです。
基礎代謝を上げる最強の方法は「筋肉量を増やす」こと
基礎代謝を上げるためには、様々なアプローチがありますが、その中でも最も効果的で王道といえるのが「筋肉量を増やす」ことです。
なぜなら、先ほど見たように筋肉は体の中で最も多くのエネルギーを消費する器官の一つだからです。
ここでは、筋肉を増やすことがなぜ「痩せやすい体」作りに直結するのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
筋肉は、最高のダイエットパートナーになってくれますよ💪
筋肉は最大の「熱産生工場」
筋肉は、私たちが活動するためのエンジンであると同時に、体温を生み出す「熱産生工場」でもあります。
筋肉量が多い人ほど、たくさんの熱を生み出すことができるため、体温が高く保たれ、結果として基礎代謝量も高くなります。
平熱が低い、手足が冷えやすいという方は、筋肉量が少なく、この熱産生工場が十分に稼働していない可能性があります。
筋肉を増やすことは、単に見た目を引き締めるだけでなく、内側から常にエネルギーを燃やし続ける体を作ることにつながるのです。
筋肉は、まさに24時間働き続ける天然のヒーターですね。
まずは大きな筋肉を鍛えるのが効率的
「筋トレ」と聞くと、ハードなイメージを持つかもしれませんが、効率よく筋肉を増やすにはコツがあります。
それは、体の大きな筋肉群から優先的に鍛えることです。
具体的には、「太もも(大腿四頭筋)」「お尻(大臀筋)」「背中(広背筋)」「胸(大胸筋)」といった、いわゆる「BIG4」です。
小さな筋肉をチマチマ鍛えるよりも、大きな筋肉を一度に動かす方が、消費カロリーも大きく、筋肉量の増加も効率的。
そして、これらの筋肉を効果的に鍛えられるのが、「スクワット」です。
「キング・オブ・トレーニング」とも呼ばれるスクワットは、下半身全体を一度に鍛えられるため、基礎代謝アップへの一番の近道と言えるでしょう。
代謝アップを加速させる!食事と生活習慣の3つのコツ
筋肉を増やす筋トレが基礎代謝アップの主役なら、これからご紹介する食事や生活習慣は、その効果を最大限に引き出す名脇役たちです。
いくら筋トレを頑張っても、栄養が足りていなかったり、生活が乱れていては、体は変わりません。
ここでは、トレーニングの効果を無駄にしないための、食事と生活における3つの重要なポイントをご紹介します。
① 筋肉の材料「タンパク質」を毎食摂る
筋トレで刺激された筋肉が、修復・成長するためには、その材料となる「タンパク質」が不可欠です。
タンパク質が不足した状態での筋トレは、材料がないのに家を建てようとするようなもの。
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品といったタンパク質源を、朝・昼・晩の3食に分けて、こまめに補給することが理想です。
特に、筋トレ後30分〜1時間以内は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、タンパク質の吸収率が高まる絶好のタイミング。
この時間にプロテインや牛乳、ゆで卵などを摂ると、効率的に筋肉の成長をサポートできますよ。
② 体を温め、内臓の働きを活発にする
基礎代謝の内訳には、肝臓や腎臓といった「内臓」の働きも大きく関わっています。
内臓の温度が1℃上がると、基礎代謝は約13%もアップすると言われています。
つまり、体を内側から温め、内臓の働きを活発に保つことも非常に重要です。
具体的には、冷たい飲み物ばかりでなく白湯や温かいお茶を飲む、ショウガやネギ、唐辛子といった体を温める食材を食事に取り入れる、湯船にしっかり浸かるといった「温活」を意識しましょう。
また、腸内環境を整えることも内臓の働きを助けることに繋がります。
発酵食品や食物繊維を積極的に摂ることも、巡り巡って代謝アップに貢献します。
③ 質の良い睡眠で「成長ホルモン」を分泌させる
意外と見落とされがちなのが「睡眠」です。
私たちが眠っている間、特に深いノンレム睡眠中に、「成長ホルモン」が大量に分泌されます。
この成長ホルモンは、子どもの成長だけでなく、大人にとっても筋肉の修復や細胞の新陳代謝を促す上で非常に重要な役割を担っています。
つまり、睡眠不足は筋肉の成長を妨げ、代謝を低下させる原因になるのです。
毎日7時間程度の睡眠時間を確保することを目標に、寝る前のスマホ操作を控える、寝室の環境を整えるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。
最高のトレーニングは、質の良い睡眠から始まります。
まとめ
痩せにくくなったと感じる原因は、加齢とともに低下する「基礎代謝」にあります。
しかし、正しいアプローチで、その流れに抗い、燃費の良い「痩せやすい体」を手に入れることは可能です。
- 基礎代謝とは、何もしなくても消費されるエネルギーで、その約6割を占める。
- 基礎代謝を上げる最強の方法は、エネルギー消費工場である「筋肉」を増やすこと。
- 効率よく鍛えるなら「スクワット」などで大きな筋肉を狙うのが近道。
- 筋肉の材料「タンパク質」、体を温める「温活」、質の良い「睡眠」が、その効果を最大化する。
基礎代謝アップは一日にしてならず。でも、続ければ必ず体は応えてくれます。
さあ、この記事を読んだ今日から、何か一つでも始めてみませんか?
例えば、「テレビを見ながらスクワットを10回やってみる」。
あるいは、「明日の朝食に、いつものパンにゆで卵を一個プラスする」。
そんな小さな一歩の積み重ねが、あなたの体を内側から変え、理想の自分へと導いてくれるはずです。
今日から、未来の自分のために「代謝貯金」を始めましょう!