香料とは、食品や化粧品などの製品に芳香を付加するものである。天然香料と人工香料の2つに大別される。天然香料とは、動植物などがもつ天然の香り成分から抽出されたものであり、人工香料とは、人工的に作られた合成香料という素材の組み合わせから調合されるものである。天然・人工のどちらの香料も常温で揮発する性質をもつ。
使用される製品は数多く、上記の食品や化粧品の他、石鹸やシャンプーなどハウスホールド製品、嗜好品などに付加されている。ちなみに、食品に使用する場合の香料は「フレーバー」と呼ばれ、化粧品などに使用される場合は「フレグランス」と呼ばれる。名前が違うだけでなく、使用目的も異なっており、フレーバーが、食品加工の過程で失われた香りを補うことを本分とするに対し、フレーバーは、消費者の好みやニーズ、またリラックス効果に応えるために使われている。
フレグランスの種類は多くなっているが、あまりにも多いために、人によっては肌に合わなかったり、アレルギーを起こす場合もある。そこで、近年は香料を一切使わない無香料のシャンプーなども多く販売されている。