トウガラシエキスとは、ナス科の植物である唐辛子の果実から抽出されるエキスである。含有する主な成分は、辛味成分であるカプサイシン、そしてβカロチンやルテイン。これらの総合的な作用には血管拡張、血行促進、鎮痛作用、健胃作用、コレステロール低下作用など多くの働きがある。
用いられる製品も幅広く、タバスコなどの香辛料の他に、チンキ剤、皮膚刺激剤。毛根刺激剤としてヘアトニックやヘアローション、育毛剤、頭髪化粧品などに使用されている。
ヘアケアやスキンケア商品に多いのは、トウガラシエキスがもつ血管拡張と血行の促進作用に起因する。特に、育毛においては、体内にある栄養を隅々まで頭皮に行き渡らせることが重要であるからだ。トウガラシエキスはそれに大きく働きかけることができる。
トウガラシエキスは皮膚への刺激が強いため、化粧品として他のチンキ剤と併用した場合は、配合量が合計1パーセント以下に規制されている。
使用にあたっても、特に皮膚の弱い方は注意が必要である。副作用としてはアレルギーが報告されている。