PGとは、プロピレングリコールの略で、多価アルコールの一種。プロピレンクロロヒドリンないしプロパンオキシドを加水分解することで得られる。無色無臭で粘度の低い液体。
その外観や性質はグリセリンと似ているが、グリセリンに比べさっぱりした使用感がある。
特徴は、水やアルコール類に溶けやすいこと。水酸基があるため、肌への浸透力も高く、その他、保湿作用、抗菌効果も有する。
これらの働きから、保湿剤、粘度低下剤、乳化剤、防腐剤として、化粧水をはじめクリームや乳液、洗顔料、シェービングローション、歯磨き粉、シャンプー、コンディショナー、育毛剤に使用されている。
化粧品以外では、樹脂の中間原料に用いられたり、医薬品や、ゆでうどんなどの食品にも使われている。溶剤として優れた性質を持っていることから、植物からエキスを抽出する際にも用いられる。(使用画像はイメージです)
危険性が低いとされているが、旧表示指定成分であるため、使用にあたっては注意が必要である。そもそもアルコールには油を溶かす性質があるため、長期間の使用は、肌荒れを起こす原因にもなる。
具体的な副作用としては、アレルギーや接触性皮膚炎がある。また、吸い込んだ場合に、中枢神経抑制や染色体異常になる事例が報告されている。