ポリリン酸とは、3個以上のリン酸が鎖状に脱水縮合した成分である。肉製品の保水性や粘着性を強める働きがあることから、食品添加物に使用されたり、歯面に付着したステインを剥がす効果があることから歯磨き粉にも使用されている。
細胞の増殖効果もあり、育毛剤の成分としての研究もされたが、その際、問題となったのはポリリン酸の分子量であった。通常のポリリン酸は分子の量が均一でなく、毛母細胞などの細胞の再生には不向きであった。そこで分子量を増やし、中鎖ポリリン酸にすることで、細胞の再生を促すことに成功。さらに特許技術において分子量を最大まで引き出す長鎖ポリリン酸をつくることにも成功した。この長鎖ポリリン酸は、男性ホルモンなどへの関与もなく、女性の使用も可能である。そして頭部のどの位置の育毛にも効果が認められている。
長鎖ポリリン酸を用いた育毛剤として薬用ポリピュアがある。
ポリリン酸はもともと人間の体の中にも含まれていることから、副作用においてはほとんど認められていない。肌の弱い人も安心して使用できる成分である。