脂肪酸、牛脂脂肪酸、ヤシ脂肪酸

 脂肪酸とは、動植物に含まれる脂質の大部分を占めている栄養素である。脂肪を加水分解することで得られる。もちろん人間の体内にも含まれており、人体のエネルギー源として細胞や血管などの構成に役立っている。

この脂肪酸は、洗浄力の要として石鹸やシャンプーなどにも含まれている。特に代表的なものが牛脂脂肪酸とヤシ脂肪酸(ヤシ油脂肪酸)だ。

牛脂脂肪酸は牛の新鮮な脂肪から得られるもので、主な主成分はバルチミン酸、オルチミン酸、スレアリン酸である。油剤や保護剤、乳化製品の融点の調整や、感触の改良を目的として配合されており、石鹸やシャンプー、軟膏素材、乳液、クリーム、基礎化粧品に使用される。

 ヤシ脂肪酸はココヤシの種子から抽出される成分で、ラウリン酸、ミスチリン酸、バルミチン酸、カプリン酸を含む。これは洗浄成分としてシャンプー、石鹸、洗顔料など使用される他に、界面活性剤としてクリームやローションなどの製品にも使われている。

 これらの脂肪酸の副作用は、アレルギーが挙げられるので、アレルギーがある方は使用にあたって注意が必要である。