ローズマリーエキス

 ローズマリーは地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑低木ある。ローズマリーの花や葉から抽出した芳香性の強いエキスがローズマリーエキスであり、中国では迷迭香(めいてっこう)と呼ばれ、古くから頭痛薬として用いられている。

 成分としては、精油、フラボノイド、タンニン、ロズマリン酸を含み、抗菌性、抗酸化作用、消炎作用に優れている。

 ニキビや肌荒れ、アンチエイジングを目的に配合される成分である。育毛作用もあり、脱毛やフケ防止として配合される。植物性の滅菌剤や防腐剤として利用されることも多い。

 最近の研究では、ローズマリーエキスに含まれているカルノシン酸に、脳の神経細胞の細胞死を防ぐことが判明し、アルツハイマー病やパーキンソン病の予防や治療する成分として注目を集めている。

 ローズマリーエキス(抽出物)とローズマリーオイル(精油)の二種類が存在し、同じ植物から採取するが、採取する条件が異なるため成分に違いがあり、区別する必要がある。

 また、ローズマリーは地中海地域、ポルトガルが原産とされているが、現在、日本に入ってくるローズマリーエキスの大半は中国産である。一部、日本で生産されているものも存在する。