乳化物とは、水と油のような互いに混じり合わない物質同士の、どちらか一方が細粒の形で、他方の物質の中に均一に分散しているものである。エマルションとも呼ばれる。乳化することで生成され、基本素材は水・油・乳化剤で構成される。牛乳やバター、生クリームがその代表的なもので、食品工業では広く利用されているプロセスの1つ。
乳化物は2種類に分類される。1つは水中油(O/W)型。これは油系の物質が水系の中に細粒になって分散しているもので、水と馴染みやすい性質がある。もう1つは油中水(W/O)型。油相系の中に水系が細粒状になり均一分散しているもので、こちらは水と馴染みにくいが、油と馴染みやすい。
これらの乳化物は、上記の牛乳やバターといった食品だけでなく、化粧品にも使用されている。水中油(O/W)型の乳化物はクリームや乳液に、油中水(W/O)型の乳化物はクレンジングやコールドクリームに使用されている。
近年は、クレンジングやコールドクリームにも、水中油(O/W)型の乳化物を配合することが多くなっている。(使用画像はイメージです)
副作用は特に報告されていない。