スクワラン

 スクワランとは、深海鮫の肝臓から採油された主成分に、水素を加え状態を安定させたものである。前述の主成分そのものはスクワレンと呼ばれる。

 このスクワレンは、他の動植物の体内でも作られており、人間の皮脂中にも3~4パーセントほど含まれている。18歳を過ぎた頃から次第に減っていくが、スクワレンが減少すると、細胞に酸素が十分に供給できなくなり、老化が進行するとされている。そのためスクワレン、スクワランの補給は、老化を抑制し、潤いのある肌を保つために特に有効である。さらにスクワレン、スクワランは、殺菌作用や肌への浸透力に優れ、過酸化物質の抑制、内臓器官の免疫力の向上などの働きがある。

 化粧品では、マッサージオイル、クリーム、美容液、クレンジング、洗顔料、化粧水、ローション、ファンデーションなどに配合されている。その他には、痛み、痒み、火傷の特効薬として漢方に用いられている。

 近年は、オリーブオイル、コーン油、紅花油などの植物油から精製した植物性スクワランも使われている。

 スクワランは、酸化や変質をしないため副作用もほとんど報告されていない。その安全性は、アメリカの化粧品工業協会によっても認められている。(使用画像はイメージです)