ヒアルロン酸とは、アミノ酸の一種であるムコ多糖体。炭素、水素、酸素、窒素から構成され、分子構造もアミノ酸と同じ。国際命名法ではヒアルロナンとされている。
その製造には2通りあり、1つは動物性の、多くは鶏のトサカの部位から抽出するものと、もう1つは乳酸菌、連鎖球菌バイオ製造によって作られるもの。近年はバイオ製造が主流。
ヒアルロン酸は、哺乳動物の結合組織に分布している成分で、もちろん人体にも含まれている。特に関節や皮膚、硝子体、脳などに多い。
ヒアルロン酸の最大の特徴は、保水力である。一説によれば、ヒアルロン酸1グラムに対し、約6リットルもの水分を保持できるとされている。水分をたっぷり含んだヒアルロン酸は、皮膚にハリを与え、なめらかでみずみずしい肌を保つ効果がある。また、角質層の水分量を高めたり、空気中の湿度に左右されることなく、保湿性を一定に保つ。
化粧品では、ヒアルロン酸ナトリウムの形で配合されることが多い。主に皮膚コンディショニングや保湿、感触改良を目的に、化粧水やクリーム、美容液、美白クリーム、リップクリーム、口紅、ファンデーション、ヘアカラー、シャンプーなどに使用されている。
化粧品以外では、関節炎や角結膜上皮障害の治療薬として用いられたり、美容整形や、健康食品、サプリメントにも利用されている。
副作用は特に報告されていない。(使用画像はイメージです)