酢酸ブチル

 酢酸ブチルとは、酢酸エチルと同様、溶剤として使われることの多い化学物質。無色で果実の香りがすることも共通している。性質も似通っており、エステルやエーテルによく溶ける。

 化粧品では、被膜形成剤であるニトロセルロースや顔料を溶かす溶剤として利用されている。ネイルエナメルのベースの柔軟性を高めたり、仕上がりに曇りをなくすことを目的にマニキュアに配合されている。その他にUVケア化粧品などにも使用される。

 酢酸ブチルは引火性が高く、そのため保管場所や取り扱いには十分な注意が必要である。毒性も強いため誤って吸入した場合は強い頭痛を引き起こす。

 マニキュアなどの化粧品に配合されている場合も、直接においを嗅いだりせず、皮膚に附着した場合は、すぐに洗い流した方がよい。(使用画像はイメージです)