黄色4号、黄色5号とはどちらも合成着色料(タール色素)の一種。名前の通り黄色の染料である。黄色系の着色料はこの2種のみである。別名はそれぞれタートラジン、サンセットイエロー。黄色4号はタール色素の中でも最も頻繁に使われている。
もちろん用途は黄色に着色することだが、単体で使用するばかりでなく、赤や青など他の着色料と混ぜ、微妙な色合いをだす際にも用いられる。
具体的な製品としては主に食品が多く、カズノコ、練ウニ、漬物、つくだ煮、ドロップ、あめ、和菓子、焼き菓子、飲料水、シロップなど加工食品や菓子に多い傾向がある。
化粧品でもやはり着色を目的に、口紅などに配合されている。
このように人体に摂取する可能性の高い成分であるが、安全性の面から見るとそれほど信頼性はない。黄色4号には、じんましん、下痢、染色体異常などの疑いが、黄色5号にはアレルギー、発ガン性、下痢などの疑いが、それぞれ報告されている。
しかし、黄色4号、黄色5号のみならず、すべての着色料は通常ごくごく微量が使われているだけなので、定期的に摂取しても健康を害する恐れはほぼないと見込まれている。（使用画像はイメージです）