調合香料

 調合香料とは、複数の香り素材を組み合わせた香料を指す。香粧用香料と食品香料に大別されるが、普通調合香料といえば香粧用香料を指す。

 そもそも香料は、天然・合成どちらも単品で使用することはほとんどない。目的や用途に合わせ、少ないものでも数種、高級なものは数十種類の素材を調合するのが一般的である。

 そのプロセスは、単位(ボディ)、調和剤(ブレンダ―)、変調剤(モディファイヤー)、補助剤(アジュバンド)の4種の香料を基本とし、それらを組み合わせ、保留剤を加えることで香料ベースが完成される。香料ベースは、その後、熟成させたり、それぞれの製品に求められている香りになるよう微調整が加えられ、そうしてようやく出荷される。

 製品では、石けん、香水、化粧品、歯磨き粉、洗剤などの他に、医薬品、溶剤、殺虫剤、防臭剤、塗料、印刷インキなど幅広い分野で利用されている。

 副作用としては、合成香料でも述べたが、保留剤として配合されているフタル酸エステルという成分に、環境ホルモンや生殖異常の疑いが報告されている。(使用画像はイメージです)