1.むくみとは
むくみというと、腫れて太って見えることが一般的な印象でしょう。
そんなむくみですが、実は「くま」や「ニキビ」などの肌トラブルを引き起す可能性もあり、頭痛、肩こりが続くストレスにも深く関係していると言われています。
【むくみのメカニズム】
人間の身体の70パーセントを占め、身体のあちらこちらにバランス良く保たれている水分。中でも血液中に含まれる細胞間液という水分は全身を巡りますが、何らかの原因によって水分バランスを崩してしまうと、細胞間液がうまく流れず、身体の様々な箇所で浮腫として現れてしまいます!
2.むくみの主な原因
・冷え
・疲労、寝不足
・アルコール、水分や塩分の摂り過ぎ
・長時間同じ姿勢
・ホルモンバランスの乱れ、生理など
・ビタミンやミネラル不足
・病気の可能性
【むくみのよくある症状】
顔が腫れぼったい・・・
朝、鏡をみるとなんだか顔が太って見える…そんな経験ありませんか?お酒を飲んだ翌日や、徹夜が続く時によく見るその大きなフェイスライン。これは主に前日の食事内容が大きく関係すると言われています。塩分の多い食事は水分量を増やし、さらにアルコールを摂りすぎると、体内で水分が蓄積されてしまいます。体の代謝が悪くなり、余分な水分が排出されないと就寝中に水分が顔へと回り、翌朝には浮腫みとなってあらわれてしまいます。まれに肝臓機能の低下により、目の周りが浮腫むこともあるようです。
手足がパンパン・・・
夕方になると靴がきつくなったり、指輪が抜けなくなったり…手足がむくむと痛みや疲れも感じ、憂鬱な気分にもなります。そんな手足のむくみの原因は血行不良、すなわち冷えであることが多いようです。立ち仕事やデスクワークで長時間同じ姿勢で過ごすことも血行不良に繋がります。慢性的な血行不良により、肩こりや頭痛に悩まされる人も多いようです。
普段、あまりむくまないのに、生理前になるとむくみやすい。数キロほど体重が増える・・・
女性ホルモンには、メリハリのあるボディを作るエストロゲンと、身体に栄養を蓄える、プロゲステロンの2種類があります。
生理前はプロゲステロンの作用が盛んで、栄養や水分を身体に溜め込み、同時に水分や老廃物も蓄えてしまいます。さらに、このプロゲステロンは腸の働きを弱めるため、便秘にもなりやすいようです。
3.肌トラブルと浮腫の関係
むくみは肌トラブルにも繋がります。どういったことが関係しているのでしょうか。
【ターンオーバーの乱れ】
人間の肌は何層にもなっており、新陳代謝、即ちターンオーバーによって古い皮膚は剥がれ落ち、新しい皮膚へと生まれ変わります。このターンオーバーがきちんと行われることで、健やかな肌を保つことができます。しかし「血行不良」や「冷え」によってむくんだ体は、新陳代謝が低下しているので、肌の代謝はうまくいかず、ターンオーバーの周期が乱れ、肌の老廃物が残ってしまいます。これがシミやシワ、くすみなどの原因となる訳です。
【敏感肌になりやすい】
むくみによって腫れた肌は、皮膚が引き伸ばされ、通常の肌より薄くて弱い敏感肌になっています。その為、傷つきやすく感染症も起こりやすいので、注意が必要です。
【改善されない肌トラブル】
むくみの原因と、肌トラブルの原因は良く似ています。ホルモンバランスの乱れ、ビタミンやミネラル類の不足などは、むくみを引き起こすと同時に、肌への負担もかかっていることを忘れないでください。なかなか肌トラブルが改善されない場合は、【むくみ解消法】を試してみてはいかがでしょうか。
【顔のむくみ解消法】
・溜まった水分を排出する為にはリンパマッサージがオススメ!
入浴後、マッサージクリームやマッサージオイルを使用してリンパの流れに沿って顔全体をマッサージします。
リンパの流れに沿ってマッサージすることで、就寝中、顏に蓄積されてしまった余分な水分を排出させることができ、むくみが解消されるのです。
また、リンパマッサージを行うことで顔の筋肉の凝りを解し血行を良くする効果もありますので、むくみ解消はもちろん、美肌効果や小顔効果も期待することができます。
【手足のむくみ解消法】
・ウォーキングやジョギング、スクワット、踏み台昇降、足の上げ下げ運動など、足の筋肉を使った運動を行うと、足の血行不良が解消されます。
また、運動の前後には、ストレッチを行ないましょう。
ストレッチを行なわないと、疲労物質が足に溜まり、むくみが解消されないどころか、逆効果になってしまいますので注意が必要です。
・手のむくみを解消するには、手を心臓より高い位置に上げてグーパーグーパーと動かしてみたり、ハンドクリームを馴染ませてからよくマッサージしてみましょう。
・入浴中など、身体が温まった時のリンパマッサージは効果的です。
全身の血行不良が改善されむくみも解消されます。
入浴後に好みのマッサージオイルなどを使用するとリラックス効果も得られます。
【水を飲まないのはNG】
「水分代謝が滞ってむくみが生じる」と聞くと、水は極力飲まない方が良いと思ってしまいますよね。けれども、これは逆効果!溜め込み期の生理前やむくんでいる時こそ、水分を外から摂ることで身体の巡りを改善し、不要なものを排出するサポートをせねばなりません。便秘に陥りやすい人は特に意識的に水分補給を心がけて。
4. まとめ
女性の場合は、日頃から、なるべくむくみを予防したいところですね。しかし既に浮腫んでしまった場合は、一刻も早く浮腫を取ることが大事!そのままにしておくと慢性化する恐れもあります。