チオグリコール酸塩類とは、パーマネントウェーブ用第1剤に配合される主成分。チオグリコール酸をアンモニアなどのアルカリで中和し、塩としたもの。チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミンがこれに該当する。どちらも刺激臭のある無色透明の液体。チオグリコール酸のパーマ剤以外の用途では、脱毛剤、塩化ビニール樹脂の安定剤などがある。
パーマネント剤の中では、毛髪内にあるケラチン(髪の弾力・復元力のもと)のシスチン結合を分断して、髪に柔軟性を与える還元剤として用いられている。その働きは非常に強く、同じ還元剤であるシスチン系と比べても秀でており、またウェーブ形成力、弾力感、リッジ感にも優れる。ただし、においはチオグリコール酸塩類の方が強いことや、傷んだ毛に対してチリつきやパサつきがでやすいなどのデメリットもある。
それはチオグリコール酸塩類の刺激の強さを表している。人によってはアレルギーや脱毛、頭皮のむくみなどの副作用を起こす場合もあるので、使用にあたっては注意が必要である。