ジステアリン酸グリコール

 ジステアリン酸グリコールとは合成界面活性剤の一種。エチレングリコール(アルコール)とステアリン酸(脂肪酸)から作られる。別名ジステアリン酸エチレングリコール。白色~微黄色の粉末や粒、塊でわずかに特有のにおいがある。

 リンゴ酸やクエン酸と同様、フルーツ酸に区分される成分で、肌の奥にあるコラーゲン、エラスチンなどの細胞を増やし、真皮を厚くさせる働きがある。

 化粧品では、クリームの粘性を高める乳化安定剤、親油性安定剤として用いられることが一般的であるが、その他に製品に光沢や乳濁を与えるパール化剤としても利用される。乳化安定剤、親油性安定剤としての配分量は、乳化成分全体のわずか1割程度。しかし、この1割が製品に大きな影響を与えている。

 化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、石けん、ボディソープ、パック、ファンデーション、フェイスパウダー、チーク、アイシャドウ、アイブロウ、シャンプー、リンス、コンディショナーなど、幅広い用途がある。

副作用は特に報告されていない。(使用画像はイメージです)